善光寺

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本堂[国宝]

本堂について

善光寺は創建以来十数度もの大火に遭いましたが、そのたびに善光寺を慕う全国の信徒らによって復興されてきました。現在の本堂は宝永四年(1707)の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として昭和二十八年(1953)に国宝に指定されています。高さ約27m間口約24m奥行約54mという東日本最大級の国宝木造建築で、衆生の煩悩の数と言われる百八本の柱で造られています。

本堂を上空から見ると棟の形がT字型になっており、この形が鐘を叩く撞木【しゅもく】に似ていることから「撞木造り【しゅもくづくり】」と呼ばれています。屋根はヒノキの樹皮で葺かれた檜皮葺き【ひわだぶき】の技法が用いられています。

外陣(奥)・内陣(手前)
内々陣・瑠璃壇(左奥)

内部は外陣【げじん】、内陣【ないじん】、内々陣【ないないじん】に分けられており、最奥の瑠璃壇【るりだん】には、御本尊・一光三尊阿弥陀如来をお祀りしています。

寺紋「立葵」(左側)

本堂に架けられる幕や境内各所に見られる葵の紋は、善光寺を開かれた御開山本田家の家紋「立葵【たちあおい】」であり、善光寺の寺紋です。