善光寺法話

第11回 七五三

11月に入って信州善光寺にも冬の到来を感じられるようになりました。

善光寺周辺の山は彩り、落葉した木の間から見られる空には、澄み切った秋空を感じられます。そんな少し肌寒い境内から、最近は元気な声が聞こえてきます。

親御さんに手を引かれて可愛らしいお子さんが境内に溢れています。

七五三を迎えるお子さん達です。

善光寺では11月末まで七五三健全育成祈願、初参り祈願を行っています。七五三祈願を受けるお子さんが、着物姿で元気に境内を歩く姿に、他の参拝者の方もつい笑顔になってしまいます。

そもそも七五三とは、子供の成長を祝って、男の子は5歳、女の子は3歳・7歳を迎えた年に神社、寺でお参りする行事です。それぞれの歳に意味があり3歳は髪を伸ばす「髪置(かみおき)」、5歳は初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」、7歳は、それまでの紐付きの着物に代わって、本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとき)・紐落(ひもおとし)」という名残りからその歳に行う様になりました。地域によっては違う所もあるようです。

子供は仏教の中で大事にされています。例えば生まれたばかりの純真無垢な赤ん坊は、宝珠の様な価値とされています。善光寺の六地蔵の天道を表す地蔵菩薩は、赤ん坊を抱いているところからその事がわかります。

これからの子供の健やかな成長をお参りしているご家族の願いは、善光寺如来様に届けられます。七五三や初参りでお参りされた大事なお子さんを善光寺如来様と共に守っていきたいものです。