善光寺法話

第24回 おびんずるさん

 ご本堂の階段を上っていくといつも人がたくさん集まっており、一心に何かを撫でている光景が飛び込んでくるでしょう。そこにいらっしゃるのが、人々が親しみを込めて「おびんずるさん」と呼ぶ賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)です。
12 本堂内観 びんずる尊者 B-7-B8大

おびんずるさんは、お釈迦さまの弟子の十六羅漢(高僧)の一人で病を治す神通力(超能力)がとても強い方だったと言われ、その力の強さ故でしょうか、あまりに神通力をもてあそんだためにお釈迦様にお叱りを受けたというお話が残っております。
 そのお力を頼り病人や怪我人が自らの患部と同じところを撫でると治るという信仰が広がり、いつもたくさんの人がお姿を撫でています。そのため、別名「撫仏」(なでぼとけ)とも呼ばれています。
ご本尊様が絶対聖域である瑠璃壇にいらっしゃるのに対して、おびんずるさんは私達の生活に一番近い外陣にいらっしゃいます。手を合わせてお参りをするに留まらず、長い年月数多の参拝者に撫でられ、お顔もお体も磨耗した善光寺の「おびんずるさん」
善光寺へお越しの際は、是非おびんずるさんに触れてみてください。
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★おびんずるさん(撫仏)の御朱印

37 びんずる廻し 足立ネガ-B8大
★びんずる廻し 1月6日午後7時
 正月の6日の夜には、おびんずるさんを堂内で5回引き回し、堂童子から配られた福しゃもじで撫でて一年間の無病息災を願う「びんずる廻し」が行われています。

どなたでもご参加いただけます。

★善光寺びんずる市 4月~11月の第2土曜日
 おびんずるさんの300歳を記念し、市民から自然発生的に始まった「手づくり市」です。毎回100店舗を超える市になってきました。
   リンクhttps://binzuru-ichi.com/

                                         

 合掌         
                                         随行坊 若麻績 牧生