善光寺法話

このコーナーでは、法話や善光寺にまつわる説話などを紹介してまいります。

【最新】第34回 供養との向き合い方

年度が変わり、新しい生活が始まったばかりと思ったのも束の間、梅雨を向かる前に暑い日が続いていますね。この時期になると善光寺では、6月30日と7月31日に「盂蘭盆会」という行事が行われます。これは家庭でもいう「お盆」のことをいい、その時期の始まりをさします。

お盆の時期は、家族で揃いご先祖様をお迎えし、盆踊りや夏祭りに家族や大切な人達と過ごすことだと思います。故人を偲び、お墓参りを行い自らのご先祖様に感謝することは、とても大事な時間です。そして、それはご先祖様を供養するという意味です。

これは追善供養ともいい、先に亡くなった親・兄弟・ご先祖の御霊のために、生きている者が追って善行を積み、その冥福を祈ることをいいます。具体的には、仏壇やお墓へのお参り、また年忌などに法事を行うことです。すなわち、故人を偲び敬う心を持つこと自体が善徳を積む瞬間なのです。

毎年行っているお墓の前でお線香をあげてお参りすること、ご法事に参列すること、お仏壇の前で合掌すること、すべてが大切な瞬間です。日頃から忙しい時間を送っている方や、お盆の時期に実家やお墓参りを出来ていない方は、今年のお盆の時期に、供養という瞬間にゆっくりと向き合って頂きたいと思います。お盆という夏の風物詩が、あなたにとって家族にとって、ご先祖様に敬意をもっておもてなしができる、そんな安らぎの時間となることを願っています。